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| HIV |
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エイズをひきおこすウィルスは、HIV= Human Immunodeficiency Virusというレトロウィルスです。
レトロとは逆行を意味し、普通の遺伝子の転写方法とは全く反対の「逆転写」によってヒトの白血球のなかに潜り込み、
自己複製をして生きています。
そして、HIVは細胞のなかでもCD4抗原を持つTリンパ球に主に感染して、ヒトの白血球のなかに潜り込みます。
血液成分の白血球を大きくわけると、顆粒球とリンパ球に分けられます。
このリンパ球もT細胞とB細胞に分けられ、CD4抗原はTリンパ球のヘルパーT細胞に発現しています。
このヘルパーT細胞は、ヒトの免疫機能を担う大切な働きをしていますが、
これを破壊されると感染抵抗力がなくなりエイズになります。
つまり、AIDS=Acquired Immune DeficiencySyndrome=後天性免疫不全症候群とは、HIVに免疫系が侵されることで、
健康な人なら何でもないような細菌やカビによって重症のカリニ肺炎、カンジタ症という感染症を引き起こしたり、
全身に黒っぽい腫瘍ができるカポジ肉腫や悪性リンパ腫、また神経障害などの症状をきたした状態をいいます。
HIV感染者の20〜30%は一時的に感冒に似た症状が現れ、その後、無症状期
(無症候症キャリア=Asymptomatic Carrier=ACと略す)の潜伏期に入ります。この間2〜3ヶ月といわれます。
健康人で1000〜1500/μlであるCD4リンパ球数は、600/μl程度まで低下しています。
また、この時期が感染者にも無自覚期であり、他者にHIVをうつす最も危険な時期であるとされています。
”無症状”の期間は個人差があり、エイズに進むまで2〜10数年といわれ、平均10年とされています。
先に述べたCD4リンパ球数が200/μlを下回ると、さまざまな感染症が起こっ てくるようになります。
そこで、米国では1993年より、このCD4リンパ球数が200/μl以下の患者をエイズと認定しています。
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