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マラリア
輸血は、血液のなかの肝炎ウィルスやHIVばかりでなく、つねに細菌やウィルスなどによってもたらされる 感染症を媒介する危険をかかえています。これらを除去することが副作用防止の大切な課題です。

ここではマラリアの病態とはどのようなものかを解説します。
マラリアは、ハマダラ蚊に媒介されてヒトに感染する原虫疾患です。

このマラリア原虫には、三日熱マラリア・四日熱マラリア・熱帯性マラリア・卵形マラリアの4種類があります。 蚊の唾液とともに人体に注入されたマラリア原虫は、数分間で肝細胞に入り、組織型原虫となって増殖します。 10〜14日の後、血液の中に入り、赤血球原虫に変化し、分裂と増殖を繰り返し宿主である赤血球を破壊したのち 他の赤血球に侵入します。

現在、マラリアは開発途上国に8億の感染人口が存在するといわれています。 日本では最近問題とされているのは”輸入熱帯病”としてのマラリアで、海外で感染して帰国するケースが多く、 年間100例ほどが報告されています。

マラリアの主要症状は発熱・貧血・脾腫で、潜伏期は、熱帯熱マラリアで1〜4週間、三日熱マラリアで10〜14日間と いわれています。
マラリアの中でも熱帯熱マラリアの致命率が高く、脳性マラリア・急性腎不全などの合併症を引き起こしての死亡例が しばしば見られます。

赤十字血液センターでは、献血者の方々に問診を行うことにより、輸血によるマラリアの感染を防ぐよう努めておりますが、現在適切な検査方法はみつかっておりません。
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