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エルシニア属菌
輸血は、血液のなかの肝炎ウィルスやHIVばかりでなく、つねに細菌やウィルスなどによってもたらされる 感染症を媒介する危険をかかえています。これらを除去することが副作用防止の大切な課題です。

ここではエルシニア属菌の病態とはどのようなものかを解説します。
エルシニア・エンテロコリチカ(Yersinia enterocolitica)は、
腸内細菌エルシニア属の一種で、腸炎・リンパ腺炎・ 敗血症などを引き起こす病原菌で、小児の発熱・下痢・腹痛などを伴う胃腸炎の原因として知られています。

豚・牛・犬・猫などの動物および、ミルク・ミルク製品・水などの食品、
下水・川など自然界に広く分布し、本菌に起因する胃腸炎症例は各国で報告されています。

低温に強く、常温と同じように増殖できる特徴があります。欧米では、 本菌に感染した献血者の血液を輸血して敗血症を起こした例があります。

日本ではまだこのような症例はありませんが、注意が必要です。
現在適切な予防法はなく、問診で献血者の体調を伺うことでチェックに努めています。
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