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みなさまに献血のゆくえを
ご理解いただくためご用意いたしました。
ぜひ、お読みください。

 日頃より献血にご協力いただきありがとうございます。

 ご承知の通り、輸血用血液や血漿分画製剤の安全の確保と安定供給は、わが国の医療を支えるうえ
で、最も重要なものの一つであります。
 昭和49年以降その全てを国内の善意の献血に基づく輸血用血液は、赤十字血液センターから医療
機関へ24間体制で直接供給しています。
 
一方で血漿分画製剤につきましては、殆どを海外からの輸入に依存した時があり、血友病の患者さんに
血液凝固因子製剤を通してHIV(エイズウィルス)を感染させるという悲惨な現実が起こりました。そし
て、平成2年1月、厚生省からの通知により、国民をHIV感染から守るため、安全な国内の献血による
血液凝固因子製剤を提供するための最大限の努力が、各都道府県知事および日本赤十字社に求められまし
た。
 血液凝固因子製剤が入手できなければ、生命および活動に重大な支障が起こる血友病患者さんをはじめ
とする国内医療のために献血の受入れは日本赤十字社が担当し、それを原料とした分画製剤の製造には、
日本赤十字社血漿分画センターを拡張増設して血液凝固因子製剤の製造を開始し、そのうえ国内メーカー
((財)化学及血清療法研究所、日本製薬(株)、(株)ミドリ十字 ※現(株)吉富製薬)の製造能力を
も活用するという「献血による国内自給」が、国の主導により進められたのです。そして、平成3年度に
は献血による血液凝固因子(第[因子)製剤の供給が日本赤十字社により開始されました。献血血漿の引き
渡しは、平成2年3月の厚生省、(社)日本血液製剤協会および日本赤十字社の三者の「基本合意事項」
等で定められ、その後、年度毎の献血血漿の引き渡し先および代価(1mL当たり10円または11円)、
引き渡し量は、厚生省の指導で行われています。
  日本赤十字社は、治療上分画製剤が不可欠な患者さん達のために、善意の献血をお届けするとい
う責務を果たすため、国の指示のもとそれぞれのメーカーに献血 血漿を、良質で安全な分画製剤
として患者さんにお届けすることを確約していただき、送付を行っております。

 また、メーカーに送付されている献血血漿も、各血液センターでの厳重な検査を経て安全確認がなされ
少しでも多くの分画製剤として国内医療に活用されるよう、マイナス20℃以下の温度で保たれるよう特
別なクーリングコンテナによる輸送が行われています。さらに、献血由来の国内メーカーによる製剤外箱
やガラス容器のラベルには全て献血由来と明示され、また使用説明書等にもその旨が明記されております。
 このように献血血漿の送付は、献血者をはじめとする関係各位の信頼に応え、それを必要とする
患者さんの許に届くまで細心の注意を払って行っております。

 献血血漿の引き渡しに関わる「基本合意事項」等は、(財)血液製剤調査機構の『血液事業関係資料集』
に掲載されています。また、厚生省が監修している『血液ハンドブック』(薬事時報社刊)や日赤血漿分画
センターのパンフレットにも明記されているほか、新聞紙面(平成5年5月4日付、日本経済新聞)を利用
した血液事業の広報にも、そのことが当時の部長談話として載せられております。報道関係の取材にも血
漿配付量も含めて文書で回答するなど、機会ある毎に広くお知らせしてまいりました。
  献血血漿が分画製剤用の原料として国内メーカーに引き渡されるまでの費用は、全国に展開している献
血ルームや移動採血車における問診・採血など献血受入れの経費、血液センターで行っている安全性を確
保するための検査費用、分離、冷凍保存など、多額にのぼります。その経費の一部を国の指示により国内
メーカーからいただいております。国内メーカーに献血血漿を引き渡しているのは、決して利益を
得るためではありません。
 日本赤十字社は、国の指導による国内メーカーの協力と、献血していただく国民の方々のご理
解により、献血由来凝固第[因子製剤、献血由来凝固第\因子製剤、献血由来アルブミン製剤、
献血由来グロブリン製剤等の血漿分画製剤を、国民の医療に供させていただいております。

 以上のとおりでありますので、今後とも血液事業へのご理解とご協力をいただきますようよろしくお願
い申し上げます。

    平成10年5月
日本赤十字社 事業局 血液事業部
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